活字書体をつくる

Blog版『活字書体の仕様書』

「K.E.Gemini」の原資料

K.E.Geminiは、ウィリアム・キャズロン(1692−1766)が製作した活字(再鋳造)が使用されている『The Diary of Lady Willoughby』(1844年)から抽出したキャラクターをベースに制作した。

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Caslon 540、Adobe Caslonなど既存の復刻書体を参考にしながら、不足のキャラクターも含めて制作していった。Adobe Caslonは、キャロル・トゥオンブリー(1959– )によって、1990年にデザインされた、キャズロンのローマン体活字の複刻書体である。

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小文字は、オリジナルよりも全体的に拡大している。

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