活字書体をつくる

Blog版『欣喜堂ふたむかし』/『欣喜堂四半世紀』

欧字・第23回 混植

日本語フォントにおける欧字書体は、漢字書体、欧字書体との混植で初めて確認できる。とはいえ、最近では観光地のリーフレットでも日本語版と並んで各国語版が用意されているし、また日本語と各国語を並べてレイアウトすることもある。日本語フォントの欧字書体を使うことも有り得るのだ。それぞれの言語での組版と、和漢欧書体の混植での文章組でテストする必要がある。

 

欧字書体だけの文章

サンプルの欧文を組んでチェックする。英語だけではなく、フランス語、ドイツ語、スペイン語オランダ語スペイン語ポルトガル語でもテストする。それぞれの言語で使われる文字が異なるので、それを確認しておきたいからである。

※それぞれの言語は翻訳ソフトによるものなので、正確ではないかもしれないが、イメージとしてみている。

キリル文字ギリシャ文字は、文章を組んだ状態で検討したいという制作上の都合で、テスト用としてプロポーショナルフォントを作成し、ギリシャ語、ロシア語でもテストしている。

 

和漢欧混植の文章

日本語における和字書体・漢字書体・欧字書体が混植された例文を用意してテストを行なっている。できれば、大文字、小文字、数字と基本的な表記符号が含まれていることが望ましいが、まだ作成されていない。

外来語とは、ほかの言語から借用し自国語と同様に使用するようになった借用語のことです。西洋諸国からはいってきた語彙は一般にカタカナで表記することから「カタカナ語」とも呼ばれます。また欧字の頭文字を並べたものを「ABC略語」といいます。

企業・団体の呼称では「J」ではじまることが多く、旅客鉄道会社6社と貨物会社1 社の共通の略称「JR」(Japan Railways)、日本交通公社の「JTB」(Japan Travel Bureau)、日本郵政グループの「JP」(Japan Post Group)、農業協同組合の「JA」(Japan Agriculture)、日本自動車連盟の「JAF」(Japan Automobile Federation)、日本たばこ産業の「JT」(Japan Tobacco Inc.)、日本オリンピック委員会の「JOC」(Japan Olympic Committee)などがあります。

また「N」ではじまるものには、日本放送協会の「NHK」(Nippon Hoso Kyokai)、日本電信電話株式会社の「NTT」(Nippon Telegraph and Telephone Corporation)、高速道路会社3 社の愛称「NEXCO」(Nippon Expressway Company)などがあります。

 

横組みでは、欧字書体はプロポーショナルフォントを用いている。縦組みでも基本的にはプロポーショナルフォントを用いるが、「JR」などの略称はフルピッチフォントを縦並びで用いている。

最終的には、その活字書体の制作意図によって、いくつかの文章で見ることも必要なことである。