活字書体をつくる

Blog版『活字書体の仕様書』

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

欧字・第21回 キリール文字(Cyrillic)

…… キリール文字は、主にスラヴ語派を表記するのに用いられる文字である。現在もキリル文字が使われている言語は、ロシア語・ウクライナ語・ベラルーシ語、ブルガリア語・マケドニア語などである。モンゴル語でもキリール文字を使用している。 日本では、特…

欧字・第20回 ギリシア文字(Basic Greek)

ギリシア文字とはギリシア語を書き表すために用いられる文字で、現代ギリシア語では24文字からなる。ギリシア文字を言語の表記に使用するのはギリシア語のみである。 ギリシア語以外では記号としてさまざまな用途に用いられる。とくに箇条書きなどの順序数で…

欧字・第19回 フルピッチフォント

…… full-pitch (normal) font 日本語の文章で、おもに記号としてもちいるための、字幅を全角固定にしたラテン文字を制作する。大文字、小文字、数字、記号類が含まれる。記号として使う場合に限られ、単語や文章では使わない。 基本的には、プロポーショナル…

欧字・第18回 スモールキャピタル

…… スモールキャピタル(small capital)とは、スモールレター(小文字)と同じハイト(高さ)で作られた、キャピタルレター(大文字)と同じのフォルムの文字である。スモールキャップ(small caps)ともいう。 文章中で会社名などの長い単語が出てきた場合…