活字書体をつくる

Blog版『活字書体の仕様書』

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

欧字・第12回 スモール・レター

…… スモール・レター(small letters)は、小文字のことである。ミナスキュール(majuscule)ともいう。金属活字では、活字ケースを植字台の下部に立てかけたことから、ローワーケース(lower case)と呼んでいた。 フランク王国・カロリンガ朝の国王である…

欧字・第11回 キャピタル・レター

…… キャピタル・レター(capital letters)は、大文字のことである。マジュスキュール(majuscule)ともいう。金属活字では、活字ケースを植字台の上部に立てかけたことから、アッパー・ケース(upper case)と呼んでいた。 キャピタル・レターの源流は、ロ…

欧字・第10回 カーニング

…… Kerning カーニング サイドベアリングの設定が終わると、カーニングの設定をおこなう。カーニングとは、特定の文字の組み合わせだけを調整する作業である。 例えば、TokyoのTとoの間のように、サイドベアリングの調整だけではどうしても空いて見えるよう…

欧字・第9回 スペーシング

…… letter spacing レタースペーシング 文字が並んだときに、文字と文字との間隔(レタースペース)がないと読みづらいので、適度な間隔に調整することを指す。文字のデザインが完成しても、スペーシング次第で台無しになる可能性がある。書体設計としての評…