活字書体をつくる

Blog版『欣喜堂ふたむかし』/『欣喜堂四半世紀』

[実践]02 きたりす白澤

フレイヘイド(Vrijheid)の風が吹く

できれば従属欧文ということばは使いたくない。日本語フォントは、和字書体・漢字書体・欧字書体が対等な関係だと考えて設計しているからだ。だから、たとえ日本語フォントの中の欧字書体であっても、「フレイヘイド(Vrijheid)」のように固有の書体名をつ…

セリフとサンセリフとスラブと

…… 『図解で知る 欧文フォント100』から 『図解で知る 欧文フォント100』(スティーブン・コールズ著、akira1975監修、田代眞理翻訳、ビー・エヌ・エヌ新社、2019年11月)は、定番の欧字書体から100書体を厳選し、16種類のスタイル別に分類し、書体の特徴を…

きたりす、ひらがなとカタカナ

個人的なルールとして、 「漢字」に対して、「和字」、「欧字」という。 「漢文」に対して、「和文」、「欧文」という。 「真名」に対して、「仮名」(万葉仮名、真仮名、草仮名)という。 とはいえ、なかなか割り切れないのが現実だ。せめて、「平仮名」は…

白澤がくる

2015年ごろ、勉強会の写植文字盤プロジェクトで、体験学習のために「白澤中明朝」「白澤太ゴシック」「白澤太アンチック」の書体見本を作成した。書体見本12字を48mm角の専用下書き用紙に鉛筆で描き、フィルムに墨入れをして原字とした。これを縮小して簡易…

きたりすの亜種

『タイプフェイスデザイン漫遊』(今田欣一著、株式会社ブッキング、2000年)に「欣喜アンチック」という書体を試作している。その章のタイトルは「悠久の持続性」という大げさなものだった。 筆者はずっと和字アンチック体に注目していた。アンチック体とい…

和字書体からグランドファミリーを構想する

和字書体三十六景・十二勝から 和字書体三十六景・十二勝を構成する和字書体は、それぞれが独立したものであるが、これらを組み合わせることにより、グランドファミリーが構築できるのではないかと思う。和字オールドスタイル、和字ニュースタイル、和字モダ…

明朝体・呉竹体・安竹体——近代漢字書体の三系統 

「美華」「伯林」「倫敦」——「日本語書体三傑」 金属活字書体の揺籃期の見本帳『BOOK OF SPECIMENS』(平野活版製造所、1877年)では、ローマン体の各シリーズの他に、欧字書体としてのアンチック(Antique)とゴシック(Gothic)が掲載されている。ここにあ…