活字書体をつくる

Blog版『活字書体の仕様書』

[漢字]08 章法

漢字・第16回 字角と字間

字角(ボディ)「字角」(ボディ)とは、活字書体を設計するスペース。すなわち活字一字分の大きさをボディ(写真植字では「仮想ボディ」)という。 字間(レタースペース) 『周礼』巻第九の第1ページの字間 文字と文字が接触するほどきつくなっている。文…

漢字・第18回 布置(整列・姿勢)

布置布置とは、文字を正確な位置に調整することである。 整列活字角のなかに字面を置く基準は、字面の中心を、活字角の中心にあわせることだ。具体的には活字角に字を置いてみて、天地左右の空間の均衡がとれているかということで判断する。天地左右の空間が…

漢字・第17回 字面と余白

字面(タイプフェイス)この活字角の中で、活字に彫られている字の表面を「字面」(タイプフェイス)という。字面はふつう活字角よりも小さくなる。掠法や磔法の先端までふくめた字面を「最大字面」、見た目の字面を「標準字面」といっている。掠法や磔法の…