「銘石」の補足十二法
①宝冠
これまで記してきた楷書系統の書体とはことなり、縦筆、横筆、縦筆で構成される。
②獅口
横筆は斜めになり、転折以降はゆるやかにカーブしているが跳ねない。
③浮鵞
直角に曲がり、収筆で右上に抜く。跳ねない。
④飛雁
やや深いカーブで、右上に抜く。跳ねない。
⑤鳳翅
転折からやや深くカーブさせ、ゆっくり溜めをつくりながら抜く。跳ねない。
⑥搭鉤
第二筆は筆を改めている。ゆっくり運筆し、右上に抜く。跳ねない。
⑦新月
まっすぐ下に運筆し、ゆっくり左上に回りながら抜く。払わない。
⑧鉤鎌
ゆったりと溜めをつくりながら左上に抜く。払わない。
⑨戯蜨
第一筆、第二筆は連結している。右上に抜く。留めない。
⑩蟠龍
第一画の第一筆と第二筆、第二画の第三筆と第四筆は連結している。第二画と第三画は連結している。
⑪吟蛩
第一画と第二画は筆を改めている。ゆったりと運筆する。
⑫柳箕
「勿」の横筆は水平だが「易」などは斜めになる。転折以降はゆるやかにカーブしているが跳ねない。第三画、第四画は直線的に運筆し、右上に抜く。払わない。