「陳起」の概形・抱懐
第一法 長法
「陳起」の東字を箱に入れようとすると、豎画と掠・磔の先端があるので、その箱は正方形に近い。だが、概形・抱懐を重ね合わせると、自・身・月と同じように、もともと長く書く字であることがわかる。最大字面との差は大きいが、抱懐を極端に締めてはいない。横画より上の空間、掠・磔より下の空間にゆとりを持たせてバランスをとっている。
第二法 平法(★短法)
「陳起」の西字を箱に入れようとすると、左右の豎画があるので、その箱は正方形に近くなる。だが、概形・抱懐を重ね合わせると、四・血・工と同じように、もともと平たく書く字であることがわかる。最大字面との差は少なく、抱懐を極端に締めてはいない。左右の豎画が最下部の横画から出る部分を長くしてバランスをとっている。