活字書体をつくる

Blog版『欣喜堂ふたむかし』/『欣喜堂四半世紀』

フレイヘイド(Vrijheid)の風が吹く

できれば従属欧文ということばは使いたくない。日本語フォントは、和字書体・漢字書体・欧字書体が対等な関係だと考えて設計しているからだ。だから、たとえ日本語フォントの中の欧字書体であっても、「フレイヘイド(Vrijheid)」のように固有の書体名をつけることにしている。

欧文書体というのはすでに定着しているが、筆者は可能なかぎり欧字書体というように使い分けたいと思っている。

 

『岩波国語辞典』第八版

おうぶん【欧文】

①ヨーロッパの言語の文章

②ヨーロッパで使用する文字。欧字。特に、ローマ字。

 

 この②に従えば欧文書体といってもいいのだが、漢字書体・和字書体・欧字書体と並べべるほうがすっきりする。だから自分では、欧文は①の意味で使い、②の意味では欧字と使うことにしている。

 

f:id:typeKIDS_diary:20191214072633j:plain

 

「フレイヘイド・スラブ(Vrijheid Slab)」も、和字書体「きたりすアンチック」と同様に、まずは2cmサイズで、ライトとブラックの2ウエイトを同時に描いてみた。

全体のイメージをつかんで方向性を見いだすためなので、大きさも、太さも、文字間のスペースも、大体のところで描いた。鉛筆描きでもあり、この段階で調節する意味はない。

この「フレイヘイド・スラブ(Vrijheid Slab)」に合わせて、和字書体「きたりすアンチック」や漢字書体「白澤安竹」を手直しすることがあるかもしれない。