活字書体をつくる

Blog版『活字書体の仕様書』

欧字・第6回 ハイトとラインの設定

 

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1 baseline

大文字H、小文字nなどの仮想の並び線。OやVなどは視覚的に揃って見えるようにベースラインより少しはみ出すようにする。

 

2 cap-height and x-height

キャップハイトはキャピタル・ハイトの略。Hなどの大文字の高さのことで、上部の並び線をキャップラインという。OやAなどは視覚的に揃って見えるようにキャップラインより少しはみ出すようにする。

エックスハイトは、小文字の代表として、xの高さのことを指す。xの上部の並び線をミーンラインという。oなどは視覚的に揃って見えるようにミーンラインより少しはみ出すようにする。

キャップハイトに対するエックス・ハイトの差によって書体のイメージが大きく異なる。

 

3 ascender and descender

アセンダーは小文字b、d、f、h、k、lのエックスハイトよりも上に伸びた部分で、アセンダーの揃う線をアセンダーラインという。たいていのローマン体ではアセンダーラインはキャップラインよりも少し高い位置にある。

ディセンダーは小文字g、j、p、q、yのベースラインよりも下に伸びた部分で、ディセンダーの揃う線をディセンダーラインという。

エックスハイトに対するアセンダーおよびディセンダーの差によって書体のイメージが大きく異なる。